神奈川県教育文化研究所は「県民の立場に立ち」「県民の教育文化の向上に寄与する」ことを目的に1980年に設立されて、37年が経過しました。この間、様々な教育課題について学校現場や子どもたちを中心に研究討議をすすめ、問題提起や提言を行ってきました。
2017年度も、学校現場の抱える教育課題について、多くの教職員とともに共有しつつ、解決に向けて取組みをすすめていきます。
論考 油布佐和子 教育改革がもたらす未来
金馬 国晴 主権者教育を戦後初期から現在への流れから考える
坪谷美欧子 外国につながる子どもたちの教育の保障をめぐって-近年の制度の変化と課題から-
エッセイ
青木 純一 御真影の「奉護」から学校の管理へ-学校宿日直制度が残したものとは-
島崎 直人 学校所蔵資料とその教材化の可能性
堀内 正志 教職員は、どれほどの長時間労働となっているのか-他の産業の労働者との比較から-
岩澤 政和 通信制高校のスクーリングを担当してみて
教文研活動報告(2016 年度)
ドイツの教員の働き方と最近の教育問題
東京学芸大学教授 前原 健二
サポートスタッフとの協働の推進に向けて
―神奈川県教育文化研究所
「カリキュラム総合改革委員会」(「教育制度・教職員問題」検討グループ)
報告書「神奈川県におけるサポートスタッフの現状と課題」より―
元横浜市立学校事務職員 佐野朝太郎
第30回 教文研教育シンポジウム
主権者としての教育をどう進めていくか
~子どもたちの主体的な学びを大切にしながら~
働くことの意味と労働教育
いわき明星大学教養学部 林 洋一
論考 樋口 修資 教員の資質能力向上方策の批判的検討
田中奈緒子 非行をおかした少年へのかかわり-教育の場で求められることとは-
斎藤 一久 18歳選挙権をめぐる政治教育と高校生の政治活動
エッセイ
黒沢 惟昭 いまこそ、『わだつみのこえ』を聴こう-教育研究集会に参加して-
髙橋 和子 ダンスのある風景
手島 純 県立高校改革実施計画のゆくえ-現実を踏まえた確かな検証を-
加藤 良輔 仕事の質
教文研活動報告(2015年度)
教文研資料
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.サポートスタッフをめぐる動向
Ⅲ.神奈川県におけるサポートスタッフの現状と課題
Ⅳ.現場から聞こえるサポートスタッフの課題
Ⅴ.おわりに
Ⅵ.資 料
インクルーシブ教育への転換
~共生社会における学校づくりをめざして~
2015年11月28日(土)に、第29回教文研シンポジウムを平塚市教育会館大会議室で開催しました。
インクルーシブ教育は、障害のある子どもを始めとして、外国につながる子ども、不登校の子ども、少数民族の子ども、社会的に不利な状況に置かれている子どもなど、支援を必要としているすべての子どもを対象に、そのような子どもを他の子どもから分け隔てせず、共に生活し学び合う「共生共育」の実現をめざす教育のことです。
すべての子どもを排除しないインクルーシブな教育実現に向けて、それぞれ専門的な立場からの提言を受けて、新しい学校づくりの方向性を探ります。また、「ともに生き、ともに学び、ともに育ちあう」共生社会にふさわしい学校となるため、学校や教職員の課題は何か、参加者の皆さんとともに考えました。
教文研シンポジウム インクルーシブ教育への転換 2015.11
流行語『アクティブ・ラーニング』をどう受け止めたらいいか
横浜国立大学 金馬 国晴
サポートスタッフとの協働のあり方を探る(学校司書の場合)
神奈川県教育文化研究所・カリキュラム総合改革委員会(第2グループ)の研究経過報告
横須賀市立長井中学校 堀内 正志
「子どもの貧困」への処方箋?
~教育に求められる期待と限界~
大阪市立大学人権問題研究センター 桜井 啓太
第28回 教文研教育シンポジウム
変貌する学校環境と教職員
~外部スタッフと協働した新しい学校像を展望する
制度化へと向かう小中一貫教育とは
-そのねらいや課題について考える-
日本女子体育大学 青木 純一