神奈川県教職員組合とは
新型コロナウイルス感染症の拡大により、子どもたちを含む私たちの日常は大きく変貌を遂げてしまいました。経済・雇用をはじめ、格差・貧困など多方面に深刻な影響を生じさせております。しかし、この感染症が、社会にもたらしたものは、決して新しい課題等ではないことも事実です。言い換えるならば、従前の課題をより可視化されるようになったことを注目する必要があります。なかでも、学校という場が子どもたちや社会生活にとって、エッセンシャル場であり、教職員がエッセンシャルワーカーとして、社会に認識されたことは、極めて意義深いものだと感じます。今も続く感染症に対し、私たちは子どもたちの生活を守り続けるため、日々努力を積み重ねていることに、社会からの一層の認知が深まることを期待してやみません。
昨年度末に、文部科学省は教員の未配置の実態調査を公表しました。免許更新制の廃止とあわせ、文科省が未配置を認めたことと、その実態が全国に及んでいることを明らかにしたことは、一歩前進としつつも、年度末にかけて深刻化する実態は、調査により明らかにされていません。教員採用試験の志願倍率は年々減少してきています。すでに市教委や都道府県教委による対策は限界を迎えています。文科省による抜本的な対策がなければ、子どもたちの学びに、深刻な影響を生じさせることが懸念されます。言うまでも無く、この問題の解決の過程において、学校における働き方改革の確実な前進をしていかねければなりません。
神奈川県教職員組合 執行委員長 島﨑直人